《蔵出し医療談義(3)》
= 患者&住民と共に=
(WITH YOU MEDdICINE)
世に「患者さんのために」と、賑々しく謳う医療機関や介護施設・製薬会社等々が蔓延るが如く多い中でも、その仰々しいスピリットのおこがましさや怪しさが疑問視される側面すらあります。博愛精神を前面に押し立て、奉仕の心をアピールするつもりの台詞の裏に、助けて上げる…一方的に支えて上げるといった意味合いが潜む如き「HUMANISM※1」の美学の傘を被った様相を呈する「HEROISM」の裏心に潜む奢りが匂い出てくるからなのです。そうした傲慢さを克服する精神基盤として、「SENTIMENTAL HUMANISM」という思考回路を使って乗り越える(克服する)手法を学ぶことができます。
※1HUMANISM
ヒューマニズム(英: humanism)、人文主義(じんぶんしゅぎ)あるいは人本主義(じんぽんしゅぎ)という概念は、歴史的な変遷を経て多義的に用いられている。
依存への奉仕を裏返してみれば、取りも直さず自助努力の道程を無用なるものに変質させてしまう作用を含んでいるわけで、障害を抱え続ける弱者達にとっては、「NORMLIZATION」志向の努力過程を、無力化してしまう程の弊害を生み出しかねないのです。頼りくる弱者と「共に」歩んで、支えながら生活再建の実現を目指す手法を表現する姿勢に『WITH YOU MEDICINE』のスローガンの下、ここでは弱者に寄り添う指針を以て、『支える医療』の実践こそが望まれます。